がんの代替医療とは?世界中で取り入れられている新しいがん医療の考え方

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世界中で推進されるがんの代替医療とは

代替医療は、ダイタイイリョウと読みます。ダイガエイリョウと読む人もいますが、正式には間違いです。ネットニュースでは「代替」の読み方として「ダイタイ」派が69%、「ダイガエ」派が31%という結果が出ていました。ここまで一般化されているのなら、「ダイガエ」という読み方もすでに市民権を得ていると言っても良いかも知れませんね。では、その代替医療とは何かというと、「通常医療以外(保険外診療)の医療」を包括してそのように呼んでいます。がんで言うと三大標準治療(手術、放射線、抗がん剤)以外の、その他すべての治療法のことになります。免疫療法や遺伝子医療といった最先端医療を始め、健康食品やサプリメントのような身近なもの、漢方などの東洋医学も日本では代替医療に含まれます。「補完代替医療」、「民間療法」、「先端治療」などもほとんど同じ様な意味で使われます。
実はこの代替医療、日本ではまだまだ認知度は低いですが、海外ではおよそ半数以上の方が何かしらの代替医療をしているという調査結果が出ているのです。どうして世界では代替医療がこんなにも普及しているのでしょうか。今日は世界中で取り入れられている新しい医療の考え方をご紹介しましょう。

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日本国内における代替医療の考え方とは

代替医療は何故いかがわしく思われるのか。

代替医療に真剣に取り組んでいる医師は多いです。しかし、代替医療に不信感を持っている医師はそれ以上に多いです。その理由はなぜでしょうか。

・症例が少ない
遺伝子医療の様に発明されたばかりの最先端の医療は仕方がないですが、全体的に症例数が少ないのは、三大標準治療に比べて圧倒的に医師の数が少ないというのも原因の一つにあると思います。

・国が認めていない
国が認めるほどの効果がない治療法が存在している点と、そもそも症例が少ないから国が認めていないという側面もあります。効果がないと国は認めてくれないというのは事実ですが、国が認めていないから効果がない訳ではありません。だからこそ代替医療を求める方が多くいらっしゃいます。

・エビデンスがない
エビデンスとは「科学的根拠」のことを言います。代替医療は症例数が少ない上に、末期がんの患者様がほとんどです。保険診療では治療が難しい患者様に対して治験を行なわなければならないので、治療成績を出しにくいという側面があります。

こういった理由から、一部の医師からは代替医療がいかがわしく思われてしまっているのです。

代替医療を否定している医師が多い

代替医療に携わる医師のほとんどが手術、放射線、抗がん剤ではがんは治らないと三大標準治療を見限って代替医療の世界に飛び込んできます。しかし大病院などで三大標準治療に取り組んでいる医師の多くは、代替医療を頭ごなしに否定します。中には敵対している医師もいるくらいです。代替医療の中には、怪しい治療を行っているクリニックも確かに存在しますが、三大標準治療ではがんが治せないから代替医療が存在しているのにも関わらず、敵対する医師がいるのは不思議な話です。
そして、不思議なことにそういった医師は代替医療のことをほとんど知りません。少なくとも医師であれば、通常医療であれ、代替医療であれ、様々な治療方法を知っておかなければなりません。その上で、代替医療の治療実績や科学的根拠を指摘するのであればまだ理解はできるのですが、代替医療を否定する医師は何も知らないことが多いのが現状です。

代替医療は決して高額ではない

代替医療はまだ国に認められていない治療なので、保険診療ではなく、自由診療のカテゴリーに含まれます。そのため全額自己負担です。通常医療に比べて決して高額という訳ではないのですが、全額自己負担になるので高額であると思ってしまいます。ですが、保険診療で使っている「オプジーボ」などの抗がん剤は、実は1000万円単位でお金がかかる薬なのです。それが国民健康保険を使って自己負担額3割の300万円になり、そこに高額療養費制度が適用されてやっと月の負担額は10万円以下になりますそれでも治療が長引けば年間で100万円弱ものお金が掛かってしまいます。
自由診療の扱いになる代替医療は高額に思えますが、実際に病院が受け取っている額は標準治療を行っている病院に比べて決して高い訳ではありません。

世界と比べた日本の代替医療の普及状況

何故国は代替医療を認めないのか

代替医療は、副作用がほとんどないものも多く、効果も一部の抗がん剤などに比べたら遥かに期待出来るものも存在しています。なぜ、国に認められていないのでしょうか。国に薬剤などが正式に認められるには、開発開始から10年以上は軽くかかります。そしてその費用は、数百億円かかることもざらにあります。製薬会社は時間とお金をそれだけ投資しています。
つまり効果の有る無しに関わらず、大資本の会社が開発したもの以外は、国に認められるのは難しいシステムになっているのです。

日本は代替医療の後進国

アメリカなどでは、三大標準治療に限界を感じて、1990年から国を中心にして代替医療に真剣に取り組んでいます。米議会がん問題調査委員会で「三大療法よりも、代替医療の方が、末期がん患者を救っている」という報告も出しています。代替医療に真剣に取り組んでからアメリカは、がんの死亡者数は年々減少傾向にあります。日本は年々増加しているのとは対象的です。
これだけ明確な結果が出ているのにも関わらず、日本では代替医療を行うと異端児扱いされるという残念なことになっています。世界的に見て、日本は代替医療の後進国なのです。

代替医療の種類とは

代替医療の種類は数多くあり、ここにすべてを載せるのは難しいくらいですが、代表的なところを上げて行きたいと思います。
・がん遺伝子医療
ほんの数年前までは、理論が先行して、結果が伴わない治療方法でした。しかし、ここ5,6年で急激に進化してきており、特にここ2年くらいの進化はすさまじいものがあります。
現状の技術でも、これに勝る治療方法はないのではと思わせてくれるくらいです。後数年はすごい進歩を遂げると思うので、近い将来この治療が主流になる可能性まで秘めた治療方法です。10年から20年後には、がんで人が死ななくなる時代が来るかもしれないとすら思っています。

・免疫療法
多くのクリニックが取り組んでいる治療方法です。以前は、自己の免疫を上げても、がんを異物と認識してくれなかったので、免疫が全然効かないということが多かった治療方法です。しかし、最近は免疫機能にがんを異物と認識させる技術も発達してきて、ある程度の結果を残せる治療方法もいくつか存在しています。
アメリカなどでは、遺伝レベルで免疫にがんを認識させる治療方法が確立されつつあります。白血病などで、驚くべき結果を出しているので、固形がんにも期待されています。日本に入ってきたら、一番にコンタクトを取りに行きたいと思っています。

・丸山ワクチン
有名なワクチンです。国も一度真剣に効果について取り組んだほどのワクチンです。結果、思ったほど効果がなかったのか保険診療には認定されなかったのですが、値段もそれほどではないので、いまだに根強いファンが多い薬です。
その他には、高濃度ビタミンC点滴療法、マイクロ波などの温熱療法、漢方、テラヘルツ派、放射線のホルミシス効果(玉川温泉など)、イメージ療法、食事療法、ドイツなどで行われているオゾン療法、アガリクスなどの健康食品、ヨードを使った治療など様々な治療方法が存在しています。

まとめ

世界のがん患者様の40~60%は、様々な代替医療を利用していることが明らかになっています。アメリカでは、1992年に代替医療事務局(OAM)を設け、それ以来急速に代替医療の研究が進み、ハーバード大学、コロンビア大学、スタンフォード大学などの名だたる大学に代替医療の研究センターが設立され、全米トップクラスの病院などにも代替医療を正式な治療のひとつとして取り入れているところがあります。
日本の医師は代替医療の知識はほぼないにもかかわらず、アメリカの医師の間では当然のように身につけておくべき知識となっています。
欧州各国でも代替医療を推し進めていて、イギリスでは英国王室基金の援助を受けて、RCCmと呼ばれる代替医療に関するデータの構築などを行っています。また、1991年には、英国で代替医療を保険でまかなうことを決めてから、積極的に代替医療に取り組んでいます。
ドイツでも同様に代替医療の先進国として、様々な治療に取り組んでいます。
そのいずれの国においても、がん治療に大きな成果を出しており、年々がん死亡者数は減少していっています。がん患者数が年々増加していっている日本においても、そろそろ代替医療に目を向けなくてはいけない時代に突入しているのではないでしょうか。



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